ブレードサーバー

ブレードサーバー(blade server)とは、 ブレードと呼ばれる複数の薄いサーバーの集合体です。
サーバーの形状としてはタワー型サーバー、 ラックマウント型サーバーに次ぐ第三の形状(フォームファクタ)になります。

ブレードサーバーは2つの部分に分かれています。 ブレードと呼ばれるサーバーと、 エンクロージャーと呼ばれるブレードを格納する筐体(ケース)です。

英単語「blade」には「刃」の意味があり、 サーバー部分が「刃」のように薄く、 抜き差しできることからブレードと名付けられました。 ブレードにはCPU・メモリ・ハードディスクなどのコンピュータの主要部品が 取り付けられており、「サーバーブレード」ともいいます。

エンクロージャーはブレードを格納する筐体(ケース)で、「シャーシ」とも言われ、 電源やファン、外部のI/O機器はエンクロージャーに搭載されています。

ブレードサーバー

(画像: https://www.flickr.com/photos/jemimus/74452762/)

ブレードサーバーを導入するメリットとしては、 省スペース化・省電力化・配線数の減少・メンテナンス性の向上性があります。 ただし、大企業やデータセンターなどの大規模な処理能力を必要とする所を前提とするため、 それほどサーバーの台数を必要としない中小企業等では逆にコストが高く付きます。

ラックサーバーとブレードサーバーの違い

ラックサーバー(ラックマウント型サーバー)は、 1台1台が独立したサーバーで、 それぞれのマシンにCPU・メモリ・ハードディスク・電源・ファンなどの サーバーとして必要なハードウェアが組み込まれています。

一方、ブレードサーバーはブレードとエンクロージャーに分かれていて、 ブレードにCPU・メモリ・HD等が搭載され、 エンクロージャーには電源やファンがあります。 ですからブレード1台だけではサーバーとして機能せず、 ブレードをエンクロージャーに格納することで機能します。

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