通信プロトコル
通信プロトコルとは
インターネットやLANなどの コンピューターネットワーク上で、 異なるコンピュータ機器同士が通信を行う際の決まり事(規約)です。 一言で言うと「通信規約」ともいいます。
一般の方に説明する場合は「通信プロトコル」や 「ネットワークプロトコル」という言葉を使いますが、 IT関係者同士で会話をする場合は「通信」を省略して 「プロトコル」という言葉がよく使われます。
通信プロトコルにはたくさんの種類があり、 代表的な通信プロトコルには次のようなものがあります。
通信プロトコル | 概要 |
---|---|
TCP/IP | TCPとIPを中心としたプロトコルの集まり |
HTTP | ハイパーテキスト転送プロトコル |
FTP | ファイル転送プロトコル |
SMTP | メール送信プロトコル |
POP | メール受信プロトコル |
IMAP | メール受信プロトコル |
NTP | 時刻同期プロトコル |
なお「HTTP」や「FTP」のように、 コンピュータネットワーク分野の用語では 「〇〇P」と最後にPがつく用語がたくさんあります。 この場合、多くのケースで最後のPはプロトコル(Protocol)のPです。
通信時の決まり事とは?
最初にプロトコルは通信時の決まり事という説明をしましたが、 もう少し具体的に言うと次のようなことを決めています。
- 通信するデータの形式
- データ通信の手順
- 通信の速度
- エラーチェックの方法
人間が会話したり交流したりする場合は、 多少ルールが大雑把でも会話や交流は成立します。 人間なら前後の文脈などから察することができるからです。
ところがコンピュータは察することができないので、 細かくルールを決めておく必要があります。 そこで上記のようなデータ形式や通信手順を細かく決めたものが「通信プロトコル」です。