IETF

読み方:アイイーティーエフ

IETFとは

「Internet Engineering Task Force」の略で、 通信プロトコルなどの インターネット技術に関する 標準化を行う任意団体です。

「Internet Engineering」は「インターネット技術」のことで、 「Task Force」とはもともと軍事用語で「機動部隊」を意味し、 特定の課題を解決するために集められた特別なチームのことです。 「Task Force」となっていますが、 議論の多くはメーリングリストで行われており、 IETFには誰でも個人として自由に参加できます。

IETFで作成された仕様は、 RFC(Request for Comments)と呼ばれる文書によってインターネット上で公開され、 誰でも参照することができます。

IETFで標準化された技術

IETFによって標準化された技術として、 TCP、 IP、 HTTP、 SMTP、 POP3、 UTF-8などがあります。 今日の インターネット には欠かせない技術の多くが IETFによって策定されています。

IETFの仕様策定の特徴

IETFは誰でも参加できる任意の団体なので、 仕様策定にも特徴があります。

「ラフコンセンサスとランニングコード」という考えのもとに、 ラフコンセンサス(Rough Consensus)では、 まずはラフな仕様を作成します。
ランニングコード(Running Code)では、 ラフな仕様に基づいて相互の接続実験を行ったり、 実際に運用してみます。 そして実験結果を踏まえて改善を行い仕様を実装します。

PDCAのように改善を行いながら仕様を策定するという、 柔軟なプロセスが特徴です。

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