MDファイル(Markdownファイル)

MDファイルとは マークアップ言語の1つであるMarkdown記法を用いて 記述されたドキュメントファイルのことです。拡張子は「.md」。

MDファイルの中身はテキストファイルやHTMLファイルと同じように テキストデータです。 Markdown記法は同じマークアップ言語のHTMLよりも もっと簡易な記法で、 「#」や「*」などの記号を用いてドキュメントを記述・装飾します。 そして最終的には変換ソフトを使って HTMLドキュメントとして表示するのが一般的です。

MDファイルのメリット

習得が容易

Markdown記法は、 記法が簡単なので習得するのが容易です。 HTML言語などは学習しても挫折する人がいますが、 Markdown記法を学んで挫折する人はほぼいないぐらい簡単です。

習得が容易だからこそ、 MDファイル形式でドキュメントを記述する人が増えているとも言えます。

装飾された文章として表示できる

MDファイル形式では、 文書の構造だけでなく、 簡単な装飾機能もあります。 ですから普通のプレインテキストファイルよりも、 見やすく表示できます。 そのため、ソフトウェアの配布時に付属する「readme.txt」ファイルを 「readme.md」のMDファイル形式で記述するケースも多く見られます。

MDファイルの書き方(Markdown記法)

良く使うMarkdown記法をいくつか紹介します。

見出し #

見出しは行頭に「#」を付け、「# 見出し」のように記述します。 「#」がh1タグ、「##」がh2タグ、「###」がh3タグというように 「#」の数に応じて見出しのレベルが変わります。

段落(空行)

文章と文章の間に空行を入れることで、 段落(p要素)を表現できます。

次はMDファイルとHTMLファイルの対応例です。 空行と段落(p要素)の関係がわかります。

MDファイル
第1段落

第2段落

第3段落
HTMLファイル
<p>第1段落</p>
<p>第2段落</p>
<p>第3段落</p>

強調

文字を強調したい場合は「*文字*」または「_文字_」のように 「*」や「_」で文字を囲みます(この場合emタグとなります)。
より強い強調の場合は「**文字**」または「__文字__」のように 記号を2回重ねます(この場合strongタグとなります)。

MDファイルの作り方

MDファイルはテキストファイルですから、 テキストエディタでも作成できますが、 通常はマークダウンエディタと呼ばれるエディタを使って 記述します。 通常、マークダウンエディタにはビューア (プレビュー)機能が付いており、 プレビューで確認しながら文章を記述できます。

Typora」 のようなマークダウンに特化したエディタもあれば、 「 VSCode」 のようなコードエディタがマークダウンエディタの 機能も兼ね備えているエディタもあります。 どちらも一長一短ありますから、 いろいろと試してみて自分に合ったソフトでMDファイルを作成してください。

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