hostsファイル

読み方:ホスツファイル

hostsファイルとは

TCP/IPネットワーク上にあるコンピュータの IPアドレスとホスト名の対応付けを記述しているファイルで、 テキストベースの設定ファイルの1つです。

DNS」と呼ばれる「名前解決」システムのローカル版ファイルとも言え、 各ローカルPC内に「hosts」という名前のファイルが存在します。
DNSとの違いを説明すると、 DNSはTCP/IPネットワーク上にあるすべてのコンピュータを対象として 名前解決が行われますが、 hostsファイルはhostsファイルが存在する端末のみが影響範囲となります。 ですから、端末Aのhostsファイルの内容は、端末Bには影響しません。

hostsファイルはDNSが普及する以前に使われていた名前解決の仕組みであり、 現在ではネットワーク管理者やシステム開発者などの一部の人が必要な場合に使用するだけで、 一般のPCユーザーがhostsファイルを意識することはほぼありません。

hostsファイルの場所と書き方

hostsファイルの場所は、 Windowsの場合「c:\windows\system32\drivers\etc」ディレクトリ、
LinuxやMacの場合は「/etc」ディレクトリに 「hosts」というファイルがあります(拡張子はなし)。

hostsファイルの書き方は 1行に1つのIPアドレスと対応するホスト名を記述します。

192.168.xxx.xxx sample.com

上記のようにIPアドレスとホスト名の間はスペースかタブで区切ります。 ホスト名は複数記述することもでき、その場合は最も左側にあるホスト名が 正式なホスト名として認識されます。

hostsファイルの中身はテキストファイルなので、 メモ帳などのテキストエディタで編集できます。 Windowsのメモ帳ででhostsファイルを編集する場合、 まずメモ帳を管理者権限で起動してから編集する必要があります。
スタートメニューのメモ帳を右クリックして 「その他」 → 「管理者として実行」を選択すると管理者権限となります。

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