AS/400

AS/400とは

IBMが1998年に開発・発売した、オフコン(オフィスコンピュータ)と呼ばれる 企業の事務処理に特化したコンピュータシステムのシリーズ名です。 日本ではオフィスコンピュータと呼ばれますが、 世界的にはミッドレンジコンピュータに分類されます。

AS/400のOSにはOS/400という独自のOSが搭載され、 DB2というリレーショナルデータベースが組み込まれています。 システムの開発言語には主にRPG(Report Program Generator)やCOBOLなどが 使われています。

「AS/400」はそれまでのSystem/38やSystem/36の後継として 1988年に開発されましたが、その後シリーズ名は時代と共に色々と変遷しています。 2000年に「eServer iSeries」となり、 2006年に「System i」、2008年に「Power Systems」となっています。 OS(オペレーティングシステム)の名前も「OS/400」、「i5/OS」、「IBM i」 と変わっています。

現在のシリーズ名は「Power Systems」ですが、 「AS/400」の時代から使っている人にとっては 「AS/400」の方がなじみのある名前です。 ちなみに「AS」はアプリケーションシステムの略です。

AS/400の今後

現在もAS/400を使い続けている企業は少なからずあります。 もしAS/400をやめてシステム自体を新しく作り直す場合は、 多額の開発費用がかかります。 それよりもハードウェアだけを新しく購入して、 ソフトウェアは再利用した方がコストが安く済み、 システムのノウハウもそのまま継承できます。

こうした理由から今後もAS/400の需要は一定数はあると思われます (先細りではありますが)。

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