Auroraとサーバーレス版Aurora Serverlessの違い
Auroraとサーバーレス版のAurora Serverlessには、いくつかの重要な違いがあります。
アーキテクチャの違い
通常のAuroraでは、ユーザーがインスタンスの管理を行う必要があります。一方、Aurora Serverlessではインスタンス管理が完全にAWS側で行われるため、運用コストを抑えられます。
通信方式の違い
Auroraは他のサービスとクラスターエンドポイント経由で通信しますが、Aurora Serverlessはより回り道となるVPCエンドポイント経由で通信します。そのため、通常のAuroraの方が若干性能が高くなります。
スケーリング
Aurora Serverlessの大きな特徴は自動スケーリング機能です。アプリケーションのニーズに応じてコンピューティング性能を自動的に調整します。これにより、不定期使用のアプリケーションや予測不能なワークロードに適しています。
料金体系
Aurora Serverlessは使用した分だけの料金を支払う従量課金制です。具体的には秒単位での課金となります。一方、通常のAuroraはインスタンスタイプに基づいた料金体系となります。
用途の違い
Aurora Serverlessは以下のようなケースに適しています:
- 不定期使用のアプリケーション
- 新規アプリケーション(必要なリソースが不明な場合)
- 予測不能なワークロード
- 開発およびテスト用データベース
バージョンの違い
Aurora Serverlessにはv1とv2があります。v2ではスケーリングの速度やフェールオーバーの速度が改善されています。ただし、v1は2024年末にサポートが終了予定なので注意が必要です。
まとめ
通常のAuroraは性能面で優れている一方、Aurora Serverlessは運用の簡素化とコスト最適化に強みがあります。用途や要件に応じて適切な方を選択することが重要です。