JCNとCAFISの違い:決済インフラを支えるシステム

クレジットカード決済の裏側で重要な役割を果たすJCNとCAFIS。この2つのシステムは、日本のキャッシュレス決済を支える重要な基盤ですが、その違いや特徴について詳しく知る人は少ないでしょう。ここでは、JCNとCAFISの違いについて、わかりやすく解説していきます。

JCNとは

JCN(Japan Card Network)は、日本カードネットワーク株式会社が運営する決済ネットワークシステムです。JCBグループの配下企業が運営しており、主にクレジットカード決済の信用照会や売上処理を行っています。

JCNは、加盟店とカード会社、金融機関を結ぶ重要な役割を果たしています。

CAFISとは

CAFIS(Credit And Finance Information System)は、株式会社NTTデータが提供する決済ネットワークシステムです。1984年のサービス開始以来、 30年以上にわたって日本のクレジットカード決済を支えています。

CAFISは、加盟店とカード会社、金融機関をつなぎ、クレジットカード決済の信用照会や売上処理を行う国内最大級のサービスです。

JCNとCAFISの違い

  1. 運営会社と背景
    JCNはJCBグループの配下企業が運営しているのに対し、CAFISはNTTデータが運営しています。この違いは、各システムの特徴や強みに影響を与えています。
  2. 市場シェア
    CAFISは日本の決済市場において約6割強のシェアを持っており、残りをJCNとその他の事業者が占めています。CAFISの方が市場シェアで優位に立っていると言えます。
  3. 接続範囲
    CAFISは、ほぼ全ての銀行やクレジットカード会社とつながっています。一方、JCNは一部の銀行としかつながっていないという違いがあります。この点で、CAFISの方が幅広い接続範囲を持っていると言えます。
  4. サービスの歴史と実績
    CAFISは1984年からサービスを開始し、35年以上の実績があります。この長い歴史を通じて、CAFISは「場としてのCAFIS」「プラットフォームとしてのCAFIS」という強みを築いてきました。JCNの詳細な歴史は不明ですが、CAFISほどの長期にわたる実績はないと考えられます。
  5. 公平性
    NTTデータが運営するCAFISは、全方位に公平性を確保していると言われています。一方、JCNはJCBグループの配下企業が運営しているため、完全な中立性という点ではCAFISに一日の長があると言えるでしょう。
  6. 相互接続性
    JCNとCAFISは、必要に応じて相互に接続することができます。例えば、JCNと接続している加盟店が、JCNに接続していないカード会社と取引する場合、「加盟店→JCN→CAFIS→カード会社」という接続が可能です。この相互接続性により、両システムは補完関係にあると言えます。
  7. サービスの多様性
    CAFISは、クレジットカード決済だけでなく、電子マネーやQRコード決済など、多様な決済手段に対応しています。JCNも同様のサービスを提供していますが、CAFISの方がより幅広いサービス展開を行っていると考えられます。

まとめ

JCNとCAFISは、どちらも日本の決済インフラを支える重要なシステムですが、運営会社の背景や市場シェア、接続範囲、サービスの歴史と実績などに違いがあります。CAFISは市場シェアや接続範囲で優位に立っており、長年の実績と公平性を強みとしています。一方、JCNはJCBグループの一員として、独自の強みを持っています。

両システムは競合関係にありながらも、相互接続性を持つことで日本の決済市場全体をカバーしています。今後、キャッシュレス決済がさらに普及していく中で、JCNとCAFISの役割はますます重要になっていくでしょう。利用者や事業者にとっては、両システムの特徴を理解し、適切に活用することが大切です。

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