プロキシ(proxy)

プロキシ(proxy)とは、WebクライアントとWebサーバーの間に存在し、 Webクライアントの代理としてWebサーバへ接続する機器(サーバー)のことです。 単にプロキシといったり、プロキシサーバーとも言います。

Webクライアントが、プロキシを通してWebサーバーからデータを取得する流れは、 下図の①②③④の順番になります。

データ取得の流れ

英単語「proxy」には「代理・代理人」という意味があります。 読み方は「プロキシ」ですが、「プロクシ」と言う人もいます。

プロキシを通した場合のメリットとしては、 匿名性の確保やフィルタリングによるアクセス制限が可能、などがあります。 その一方でセキュリティに問題のあるプロキシも存在するため注意が必要です。 通信速度に関しては、 キャッシュ効果による高速化が期待できる場合もありますが、 物理的に1台多く通すことによる速度低下もあり、 早くなるか遅くなるかは一概には言えません。

非公開プロキシと公開プロキシ

通常、プロキシは企業内ネットワークとインターネットの間におかれ、 企業内ネットワーク内のコンピュータの代理としてインターネットに接続します。 こうした特定の企業内ネットワークの利用者だけが使えるプロキシを 「非公開プロキシ」と言います。

一方、インターネット上に存在し、誰でも利用できる プロキシ(代理サーバー)を「公開プロキシ(open proxy)」と言います。 IPアドレスを隠してアクセスしたい場合や、 接続元の国・組織などを変えたい場合に利用されます。 公開プロキシのことを俗語で「串」とも言い、 公開プロキシを通すことを「串を刺す」「串を通す」と言った言い方をします。

フォーワードプロキシとリバースプロキシ

Webクライアントの代理としてWebサーバーに接続するプロキシのことを 「フォーワードプロキシ(forward proxy)」と言います。

一方、Webサーバーの手前に置いて、 Webクライアントからの接続を代理として受け付けるサーバーのことを 「リバースプロキシ(reverse proxy)」と「逆プロキシ」と言います。

  • フォーワードプロキシ:代理接続(Webクライアントの代理として接続する)
  • リバースプロキシ:代理受付(Webサーバーの代理として受け付ける)

一般的には、 プロキシと言えば代理接続の「フォワードプロキシ」のことを指しますが、 代理受付の「リバースプロキシ」を指す場合もあります。

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