FFFTPでのパーミッションの変更方法と属性の見方

サーバー側のプログラムを開発・実行したときに、 「実行権限を付与し忘れていたので動作しなかった」 というのはよくある話です。

FFFTPではファイルやフォルダのパーミッション(属性・権限)の変更が GUIベースで簡単にできます。さっそく変更の方法を解説します。

パーミッションを変更したいファイルを右クリックして「属性変更」を 選択します。ここでは「test.py」の属性を変更します(下図)。

属性変更

「属性の変更」画面が表示されるので、 この画面で変更します(下図)。

「属性の変更」画面

「オーナー」「グループ」「その他」という3つのグループに分かれていて、 それぞれ「呼出」「書込」「実行」とあります。 チェックを入れたり外したりすると、 「現在の属性」に表示されている数値が自動的に変更します。 与えたい属性にチェックを入れて「OK」ボタンを押すだけです。

例えば、「オーナー」と「グループ」に「実行」権限を付与したい場合は下図のように チェックを入れてOKボタンを押します。

「実行」権限を付与

複数のファイルを選択することで、 まとめて属性を変更することも可能です。 ファイルだけでなくフォルダの属性も変更できます。

属性の見方

FFFTPの属性値の欄に「r」「w」「x」「-」などが表示されていますが、 「r」はreadable(読込)、「w」はwritable(書込)、 「x」はexecutable(実行)、「-」は権限なしの意味です(下表)。

属性値と意味
属性値英単語意味
rreadable読込・呼出
wwritable書込
xexecutable実行
-権限なし

属性値の見方

例えば、上図のように「rwxr-xr--」と表示されている場合、 3個ずつ区切って「rwx」「r-x」「r--」と見ます。 それぞれオーナー、グループ、その他の権限を意味します。

つまり最初の3個「rwx」で「オーナー」には 「読込」「書込」「実行」のすべての権限が付与されていることがわかります。 次の3個「r-x」でグループには「読込」と「実行」権限が付与されていて、 最後の3個「r--」で「その他」に「読込」権限だけが付与されているのがわかります。

このように3個ずつ見ていくことで、 誰に何の権限があるかが一目でわかるようになっています。

属性の初期値を設定する

FFFTPの環境設定でパーミッション(属性)の初期値を設定することができます。

メニューの「オプション」⇒「環境設定」⇒「転送3」タブを選択。

初期値を設定

ここで「Python」のスクリプトファイルの属性の初期値を設定してみます。 拡張子が「*.py」のファイルに対して属性が「755」となるようにするには、 「追加」ボタンを押します。

「追加」ボタン
「デフォルト属性の設定」画面が表示されます。 下図のようにファイル名に「*.py」、 属性に「755」と入力して「OK」ボタンを押します。 数値を入力しなくても、属性の横にある「...」と表示されているボタンを押すことで GUIベースでパーミッションを選択できます。

「デフォルト属性の設定」画面

先程の「*.py」に対する設定が追加されています。

設定追加

このように自分で自由に設定できるので、 CGIスクリプトとして使用するファイルの拡張子に対して、 デフォルトで「実行」権限を付与するように設定しておくことも可能です。 そうすれば実行権限を付与し忘れることを防げます。

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