draw.io:「Installer」版と「No Installer」版の違い

draw.ioのデスクトップ版をWindows環境に入れようとした時に、 「Installer版」と「No Installer版」の2つの選択肢があります。 この2つの違いとおすすめを紹介します。 どちらを使おうか検討中の方はぜひ参考にしてください。

draw.ioサイト

まず結論から言うと、おすすめは「Installer版」です。

一番の理由は起動時間です。 「No Installer版」は起動が遅い。 2倍から3倍以上の差があります。

2つの違いはレジストリを使うか使わないかなので、 「レジストリを使用できない」等の特別な事情がない限りは 「Installer版」を使用することをおすすめします。

次に「No Install版」について解説します。 細かい話になるので興味のない方は読み飛ばしてください。

No Install版とは?

通常のソフトは「インストール版」と「ポータブル版(ZIP版)」 のように分かれていますが、draw.ioは「ポータブル版」ではなく 「No Install版」となっています。

「No Install版」って何だ?と気になったので試してみた所、 次のような事がわかりました。

  • exeファイルがダウンロードできる。
  • exeファイルを実行するだけでdraw.ioが起動する
  • レジストリは使用しない
  • ユーザー名/AppData/Roaming/draw.ioは使用する
  • 起動が遅い

ダウンロードサイトの「Windows No Installer」をクリックすると、 exeファイルのダウンロードが自動的に始まります。 このexeファイルのファイル名は 「draw.io-バージョン-windows-no-installer.exe」という 長いファイル名です(下図)。 ファイルサイズは約80MB。

exeファイル

このファイルを実行すると解凍でも始まるのかな? と思ったのですが、いきなりdraw.ioが起動しました。 ダウンロードしたファイルは自己解凍ファイルではなく、 draw.ioの実行ファイルでした。

exeファイルの他に何もないので「設定ファイルとかはどうなるの?」 と思ったら、最初に起動したときに「ユーザー名/AppData/Roaming」 に「draw.io」フォルダを作成して、 そこに設定ファイル等を書き込んでいました。
これだと「ポータブル版」とは言いにくいから「No Install版」と言っているのかな? と思いました。

つまり「No Install版」は「インストール版」と「ポータブル版」 の間のような存在です。 レジストリは使用しませんが、 「ユーザー名/AppData/Roaming」に自動的にフォルダ「draw.io」を作成します。

致命的な欠点としては起動が遅い事。 環境にもよると思いますが、 私の環境では「Installer版」の2倍から3倍以上は遅く、 イライラするレベルです。

「No Install版」は以上のような特徴があります。 特徴を踏まえた上で好きな方を選んでください。 最初に述べたように私のおすすめは「Installer版」です。 ソフトウェアの起動は早いに限ります。

ソフトウェア