PowerShell: 定数の使い方
PowerShellで定数を定義する場合は 「Set-Variable」コマンドレットを使います。変数定義とほぼ同じですが、 最後に「-option」で「Constant」を指定することで定数となります。
書式
Set-Variable -name 定数名 -value 値 -option Constant
一般的に定数名には大文字が使用されます。 例えば「tax」ではなく、すべて大文字で「TAX」と記述した方が 変数と区別しやすくなります。
注意点として、Set-Variableコマンドレットの定数名の部分には$記号は不要です。 途中で参照するときには$記号が必要です。 次のサンプルコードでは定数「TAX」を宣言し、 次の行で定数値を参照しています。$記号の有無に注意してください。
Set-Variable -name TAX -value 0.1 -Option Constant Write-Host $TAX
次のサンプルコードでは、定数の使用例として消費税の税率を表す定数「TAX」を定義し、 価格に消費税をプラスした金額を計算しています。
# 定数 Set-Variable -name TAX -value 0.1 -Option Constant $price = 100 # 消費税を付加 $total = $price + ($price * $TAX) Write-Host $total # 110
当然のことですが、 定数を定義した後に、途中で値を代入すると次のようにエラーが発生します。
Set-Variable -name TAX -value 0.1 -Option Constant $TAX = 0.08 # 実行結果(エラーメッセージ) 変数 TAX は読み取り専用または定数であるため、上書きできません。