PowerShell: エスケープシーケンスはバッククォートを使う
PowerShellで改行やタブなどの特殊な意味をもつ文字 (特殊文字)を表す場合、 バッククォート「`」をエスケープ文字として使用します。
例えば改行を表す場合は「`n」、 タブは「`t」のように「バッククォート+文字(記号)」 を使って(特殊文字)を表し、エスケープシーケンスとします。 バッククォートは別名でアクサングラーブと呼ぶ場合もあります。
以下はエスケープシーケンスとその意味の一覧です。
エスケープシーケンス | 意味 |
---|---|
`0 | Null |
`a | 警告 |
`b | バックスペース |
`n | 改行 |
`r | キャリッジリターン |
`t | タブ(水平) |
`' | シングルクォート |
`" | ダブルクォート |
`$ | ドル記号 |
`` | バックスラッシュ(アクサングラーブ) |
`f | 用紙送り |
`v | タブ(垂直) |
ダブルクォート`"の使用例
ダブルクォートで囲った文字列内でダブルクォート記号を表示したい場合、 「'"」を使って次のように記述します。
Write-Host "価格は`"100円`"です" # 実行結果 価格は"100円"です
改行コード
Windows環境で改行コードをCRLFとする場合は、
「キャリッジリターン(`r)+改行(`n)」つまり「`r`n」と記述します。
次のコードでは文字列"hello"と"world"の間に改行コード「`r`n」を入れています。
Write-Host "hello`r`nworld" # 実行結果 hello world
改行コードをLFとする場合は「`n」だけで構いません。
エスケープ文字
コンピュータでは改行やタブのような特殊な文字を
「エスケープ文字+文字(記号)」を使って表し、
これをエスケープシーケンスと言います。
エスケープ文字に何を使うかはプログラミング言語によって異なります。
PowerShellの場合はバッククォート(`)ですが、
他の多くのプログラミング言語では円記号(\)やバックスラッシュを使います。
プログラミング経験者でこれまで円記号やバックスラッシュを使っていた方は
間違えないように注意してください。