Python: 文とは(文末記号はなし)

文とは、1つの処理の単位のことを言います。 「処理」という言葉を「仕事」と置き換えてもいいです。 例えば次のようなものが文です。

print("hello")

上の文は「hello」という文字列を出力する処理(仕事)です。

a = 1

上の文は変数aに1を代入する処理(仕事)です。

Pythonでは基本的に1つの文は1行で記述します(例外は後述)。 そして記述した文が先頭から順番に実行されます。

複数の文の集まりをブロック、又はコードブロックといいます。 ブロックについては次の記事を参考にしてください。
(関連記事: Pythonの重要概念「インデントでブロックの範囲を指定する」

文末記号はなし

Pythonでは文の終わりを示す文末記号は必要ありません。
プログラミング言語によっては 文の区切りを明らかにするために、 文末にセミコロンなどの記号をつける言語が多くあります。

例えば PHP や javascript の場合、次のようにセミコロンを文末につけます。

PHP
$a = 1;
javascript
a = 1;

Pythonでは文末記号は不要です。

Python
a = 1

例外のケース

例外として、文末にセミコロンを付けることで 1行に複数の文を記述することができます。

a = 1; print(a)

上のコードは1行ですが 「a = 1」と「print(a)」の2つの文があります。
基本的には1行1文で記述しますが、 場合によってはセミコロンを使って複数の文を記述した方が 可読性が高くなる時もあります。 セミコロンを見かけた時は 「複数の文がある」と思ってください。

文末記号が必要な言語と不要な言語

参考までに文末記号が必要なプログラミング言語と 不要なプログラミング言語の例を挙げておきます。

文末にセミコロンが必要な言語
Java, C言語, C++, PHP, javascriptなど
文末記号が不要な言語
Python, Ruby, Go言語など
Python