Python: エスケープシーケンス

エスケープシーケンス \

改行やタブなどの特殊な文字を表す場合、 頭に円記号「\」 (環境によってはバックスラッシュ「\」) をつけた2文字の組み合わせで1つの文字を表します。 例えば改行は「\n」、タブは「\t」など。 このように「\」と組み合わせて特殊な文字を表すものを エスケープシーケンスといいます。

Pythonでのエスケープシーケンスは次の通りです。

エスケープシーケンス意味
\n改行
\r復帰
\tタブ(水平タブ)
\v垂直タブ
\a警告音
\bバックスペース
\f改ページ
\''(シングルクォート)
\""(ダブルクォート)
\\\(円記号)
\ooo8進数 ooo を持つ文字
\xhh16進数 hh を持つ文字

この中で良く使うのは改行「\n」、復帰「\r」、タブ「\t」、 シングルクォート「\'」、ダブルクォート「\"」、 円記号「\\」です。

エスケープシーケンスのサンプル

次の文字列は間に改行コード「\n」が2つ入った、 3行の文字列です。

s = "a\nb\nc"

print(s)

# 実行結果
a
b
c

Windows環境で改行が「CR+LF」の場合は「\r\n」となります。

# \n
s = "a\n"

# \r\n
s2 = "a\r\n"

次の文字列はダブルクォート「"」を表すために、 エスケープシーケンス「\"」を使っています。

s = "これは\"特殊文字\"です"

print(s) # これは"特殊文字"です
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