Pythonに「++」、「--」、「switch」、「do while」は無い

Pythonはシンプルな言語設計を特徴の1つとしています。 その影響で、他のプログラミング言語では通常存在する機能が、 Pythonにはないこともあります。 他のプログラミング言語を使いこなしている人は 勘違いして使いそうになる場合もあるのでいくつか紹介します。
代表的なのが次の機能です。

Pythonに無い機能
機能概要
++インクリメント演算子
--デクリメント演算子
switch条件分岐
do whileループ

++、-- 演算子

この中で一番良く使いそう(あって欲しい)機能は 「++、--(インクリメント・デクリメント演算子)」 ではないでしょうか。

ループカウンタを増減する場合等に便利な演算子なのですが、 Pythonにはないので、他の方法で増減を実現します。 次のコードのように、単純に変数に1を増減するか、 「+=演算子、-=演算子」を使用します。

# i++ の代わりとして
i = i + 1
i += 1

# i--の代わりとして
i = i - 1
i -= 1

switch文

switch文は条件分岐のロジックで、 分岐する数が多い場合によく使われますが、 Pythonにはありません。 この場合は次のコードのように、 if文を使ってでelif句を多く記述することになります。

if 条件1:
	処理
elif 条件2:
	処理
elif 条件3:
	処理
elif 条件4:
	処理
else:
	処理

do while文

ループ処理の文として、 Pythonには「while文」はあるのですが、 「do while文」はありません。
ただしdo whileを必要とする場面は限られいて、 使わないことの方が多いので 無くても特に支障はないと思います。

もしdo whileのようなロジックが必要な場面では、 自分でロジックを一工夫してwhile文でしのぐことに なるでしょう。

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