Pythonのバージョンを確認する方法(コマンド・コード両方)
Pythonのバージョンを確認する方法を説明します。 コマンドプロンプト等のコマンドラインからと、 Pythonのコードに記述して確認する方法を順番に解説します。
コマンドラインで確認する
WindowsであればコマンドプロンプトやPowershellから、 Macならターミナルから、 Pythonコマンドの後に「-V」または「-version」オプションを付けます。
python -V python -version # 実行結果 Python 3.9.12 Python 3.9.12
Python3.6からは「-VV」というオプションもあり、 「-V」よりも少し詳しいな情報を取得できます。 「V」が2つ並びで「W(ダブリュ)」ではありません。
python -VV # 実行結果 Python 3.9.12 (main, Apr 4 2022, 05:22:27) [MSC v.1916 64 bit (AMD64)]
ついでに、Anacondaをインストールしている場合は 「conda -V」でバージョンを確認できます。
conda -V # 実行結果 conda 4.12.0
コードの中で取得する
pythonのコードの中でバージョンを取得することも出来ます。
sys.version
sysモジュールを使って「sys.version」で取得できます。
import sys print(sys.version) # 実行結果 3.9.12 (main, Apr 4 2022, 05:22:27) [MSC v.1916 64 bit (AMD64)]
先程の「python -VV」と同じ結果が取得できました。 sys.versionに関してPythonのドキュメントを見てみると次のように 記述されていました。
sys.version
Python インタプリタのバージョン番号の他、 ビルド番号や使用コンパイラなどの情報を示す文字列です。 この文字列は Python 対話型インタプリタが起動した時に表示されます。 バージョン情報はここから抜き出さずに、 version_info および platform が提供する関数を使って下さい。
sys.version --- システムパラメータと関数 — Python ドキュメント
sys.version_info
ドキュメントに書いてあるように、 「version_info」を使ってみます。
import sys print(sys.version_info) # 実行結果 sys.version_info(major=3, minor=9, micro=12, releaselevel='final', serial=0)
「version_info」では5つの要素を持ったタプルが返ってきます。 メジャーバージョンやマイナーバージョンが別々に取得できます。
「version_info」からmajor番号だけ知りたい場合は「sys.version_info.major」や
「sys.varsion_info[0]」と記述します。
これならPython2やPython3で処理を分岐させたい時などに使えます。
import sys # majorのみ取得 print(sys.version_info.major) print(sys.version_info[0]) # 実行結果 3 3
platform.python_version()
もう一つ「platform」モジュールを使ってバージョンを取得してみます。
「platform.python_version()」か「platform.python_version_tuple()」で 取得できます。この2つは関数なので()を付けてください。
platform.python_version() — Python ドキュメント
import platform print(platform.python_version()) print(platform.python_version_tuple()) # 実行結果 3.9.12 ('3', '9', '12')
python_eversion_tuple()は文字列のタプルが返ります。