Python: 文字列の記述法(1行 ⇒ 複数行、複数行 ⇒ 1行)
Pythonで文字列を扱う場合に 「本来は1行の文字列」をコード上は「複数行」で記述したり、 逆に「本来は複数行の文字列」をコード上は「1行」で記述することもできます。
ここでは1行と複数行の文字列の記述方法を整理します。
「文字列の本来の行数」と「コード上の行数」を次の4つのパターンに分けて、
それぞれを順番に解説します。
本来の行数 | コード上の行数 | 記述方法 |
---|---|---|
1行 | 1行 | '又は" |
1行 | 複数行 | \ |
複数行 | 1行 | \n |
複数行 | 複数行 | '''又は""" |
1行の文字列を、コード上も1行で記述する
この場合は文字列を「'」シングルクォート、又は「"」ダブルクォートで囲って 1行で記述します。最も良く使われるパターンです。
s = "1行の文字列" print(s) # 実行結果 1行の文字列
本来は1行の文字列を、コード上は複数行で記述する
1行の文字列が長い時、 コード上は複数行に分けて記述することができます。 この場合は改行する場所に「\」円記号(又はバックスラッシュ)を記述します。
s = "長~~~~~い1行の文字列を\ コード上は複数行にする" print(s) # 実行結果 長~~~~~い1行の文字列をコード上は複数行にする
本来は複数行の文字列を、コード上は1行で記述する
複数行の文字列を1行で記述する場合は、 文字列中に改行コードを入れます。 LFの場合は「\n」、CR+LFの場合は「\r\n」です。 「\」は環境に応じてバックスラッシュに置き換えてください。
次のサンプルコードでは、文字列中に改行コードとして「\n」を入れています。
s = "本来は\n複数行の\n文字列" print(s) # 実行結果 本来は 複数行の 文字列
複数行の文字列を、コード上も複数行で記述する
この場合は「'''」シングルクォート3つ、又は「"""」ダブルクォート3つで囲みます。
s = """これは 複数行の 文字列""" print(s) # 実行結果 これは 複数行の 文字列