Python: ロリポップにpipをインストールする
レンタルサーバーのロリポップに 「pip」をインストールする方法を解説します。
Pythonで開発するためにパッケージをインストールしようと思っても、 初期段階ではpipは入っていないため自分でpipをインストールする必要があります。 Pythonのバージョンは3.7です。 sshでロリポップにログインしたところから始めます。
Pythonのバージョンを確認
「-V」オプションでPythonのバージョンを確認します。
$ python -V Python 2.7.5
「python」と入力した場合は2.7になるので「python3」と入力する必要があります。
$ python3 -V Python 3.7.13
これでPythonのバージョンが3.7であることが確認できました。
この後pipをインストールする時も
「python」ではなく「python3」と入力してください。
「get-pip.py」ファイルを取得
curlコマンドを使って「get-pip.py」ファイルを取得します。 curlコマンドの「-o」オプションでファイル名を指定。ここではそのまま「get-pip.py」にしています。
$ curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py -o get-pip.py
ls コマンドでファイルを確認。
$ ls get-pip.py web
pipをインストール
ファイルを取得できたらインストールします。
管理者権限はありませんから、
「--user」オプションを指定してユーザー領域にインストールします。
$ python3 get-pip.py --user
pipのインストール場所は「~/.local/bin」です
(チルダ「~」はホームディレクトリ)。
「ls」コマンドでpipがインストールされていることを確認しておきます。
$ ls ~/.local/bin chardetect pip pip3 pip3.10 pip3.7 wheel
「pip」「pip3」「pip3.7」「pip3.10」といろいろあります。
パスを設定
この時点で「pip」コマンドを実行しても、 パスが通っていないため実行できません。 パスを設定する前に自分のホームディレクトリのパスを 「pwd」コマンドを実行して確認してください。
$ pwd /home/users/{番号}/{ユーザー名}
{番号}と{ユーザー名}の部分が人によって違います。
では$PATHを設定するために「vi」エディタで「.bash_profile」ファイルを開きます。
$ vi .bash_profile
まず「i」キーでviを入力モードに切り替えて次の内容を入力します。 {番号}と{ユーザー名}は先程確認した内容を入力します。 「local」ではなく「.local」なので注意してください。
PATH=$PATH:/home/users/{番号}/{ユーザー名}/.local/bin export PATH
入力が終わったら「escape」キーでviをコマンドモードに切り替えて、 コマンド「:wq」でファイルを保存して終了します。
設定した内容を反映させるためにsourceコマンドを実行します。
source .bash_profile
「echo $PATH」と入力してPATHが設定されていることを確認してください。
pipを実行
やっと「pip」を実行できるようになりました。
先程「$ ls ~/.local/bin」を実行したときに「pip」や「pip3」など複数ありましたが、
ここでは「pip3」を使います。
「pip3 -V」でバージョンを確認しておきます。
$ pip3 -V pip 22.1.2 from /home/users/{番号}/{ユーザー名}/.local/lib/python3.7/site-packages/pip (python 3.7)
「pip3 list」で現在インストールされているパッケージの一覧を表示します。
$ pip3 list Package Version ---------------------- ------- mysql-connector-python 8.0.29 mysqlclient 2.1.0 pip 22.1.2 protobuf 4.21.1 PyMySQL 1.0.2 setuptools 47.1.0 wheel 0.37.1
今後パッケージをインストールする場合は「pip3 install パッケージ名」でインストールできます。