VBScript: 文字列を数値(整数)に変換する CInt CLng
VBScriptで文字列を数値(整数)に変換する場合は、 CInt関数かCLng関数を使用します。
書式
CInt(式) CLng(式)
引数の式には数値として認識できるものを指定します。
CInt関数で変換できる数値の範囲は「-3,2768 ~ 32,767」で、 CLng関数で変換できる数値の範囲は 「-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647」です。範囲を超える値を変換しようとした場合「オーバーフローしました。」 というエラーが発生します。
CInt関数を使用して文字列を整数に変換する
VBScriptで文字列を整数に変換するには、CInt関数を使用します。以下のコードはその例です:
' サンプル文字列 Dim strNumber strNumber = "123" ' CInt関数を使用して文字列を整数に変換 Dim intNumber intNumber = CInt(strNumber) ' 結果を表示 WScript.Echo intNumber
CLng関数を使用して文字列を長整数に変換する
VBScriptで文字列を長整数に変換するには、CLng関数を使用します。以下のコードはその例です:
' サンプル文字列 Dim strLargeNumber strLargeNumber = "1234567890" ' CLng関数を使用して文字列を長整数に変換 Dim lngNumber lngNumber = CLng(strLargeNumber) ' 結果を表示 WScript.Echo lngNumber
スクリプトの詳細解説
これらのスクリプトでは、まずサンプル文字列を定義し、CIntまたはCLng関数を使用して文字列を数値に変換します。CInt関数は整数に変換し、CLng関数は長整数に変換します。結果はWScript.Echoを使って表示されます。
エラーハンドリング
文字列を数値に変換中にエラーが発生することがあります。そのため、エラーハンドリングを追加することが推奨されます。以下はその一例です:
' エラー処理を有効化 On Error Resume Next ' サンプル文字列 Dim strNumber strNumber = "123" ' CInt関数を使用して文字列を整数に変換 Dim intNumber intNumber = CInt(strNumber) ' エラーチェック If Err.Number <> 0 Then WScript.Echo "変換に失敗しました: " & Err.Description Else ' 結果を表示 WScript.Echo intNumber End If ' エラー処理を無効化 On Error GoTo 0
まとめ
VBScriptを使えば、簡単に文字列を数値に変換することができます。CInt関数やCLng関数を使用することで、様々なデータ形式に対応できます。基本的なスクリプトにエラーハンドリングを追加することで、より堅牢なスクリプトを作成できます。