IETFとRFCの関係
IETF(Internet Engineering Task Force)は、
インターネット技術に関して標準化を行う団体の名前です。
Task Forceとありますが、誰でも参加出来て
メーリングリストを通して多くの議論が行われます。
このIETFによってIPやTCPなどのインターネットで使われている
プロトコルやファイルフォーマットなどの重要な技術仕様が決められています。
そしてIETFが決めた仕様を公開するのがRFC(Request for Comments)と呼ばれる 文書です。 RFCはIETFが作成・管理しており、 「IP」に関するRFC文書は「RFC791」というように通し番号が振られています。 このようにIETFとRFCの関係は、標準化を行う団体(IETF)と、 その団体が作成した文書(RFC)という関係になります。
団体名と仕様名の関係で言うと、 例えばIEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)という 電気、電子工学、コンピューター分野の標準化組織がありますが、 IEEEが決めた仕様は「IEEE 802.11g」のように 「団体名+番号(記号)」となっていますから 「IEEE」という名前は良く知られています。
一方、IETFが決めた仕様は「IETFxxxx」ではなく
「RFCxxxx」という文書として公開されますから、
世間的には「RFC」の方が浸透しています。
今日のインターネット社会においてIETFという団体は重要な存在にもかかわらず、
それほど名前は浸透していません。
これは団体名と仕様文書名が別々なのが一因としてあるかもしれません。